当院のコンセプト

  1. 無駄な治療や検査は行わない。
  2. 診断を迅速に。
  3. 患者様にとっても経済的な医療を。
  4. 大病院ではできないようなことをクリニックで。
  5. 患者様に対して心温まるような医療を。


 日本の今までの医療はほとんど出来高性です。これはどういうことを表しているかというと、診断をつけるのが遅い、すぐに確実な治療を行えない状況ほど儲かるというような非常に不合理な実情があるということです。十分な説明を受けないままただ流されてしまう医療がそこにありました。特に大病院には患者様が集中しやすいためにその傾向がありました。また、大病院などでは、大病院ならではのシステムのために、入院して行う必要がないような検査・治療をわざわざ入院して行わなければならないような日本独特の事情があります。入院させなければ病院の収益にならないわけです。また、特に大きな総合病院では、さまざまな病気を持つ患者様を、一人一人の病気に合わせるわけではなく、一元的に管理しようという傾向がありました。外科・内科・産婦人科・整形外科・小児科などの全く病気の種類が違う患者様や治療にあたる医師や看護婦を病院側の事情により、すべて一つのシステムのもとに管理しようとする傾向がありました。その方が病院内のマニュアルが少なくてすみ、大病院でおきやすい医療事故などがおこりにくいからです。これは、多くの人間が一つの工程に関わることによって医療事故などが増える大病院では仕方がないことかもしれません。ですが、逆にそれぞれの科の特殊性や独自性がなくなってくるような状況になってきています。また、病院の病棟やベッドは科によって完全に分かれているわけではなく、看護婦さんはすべての病気に対応する必要が出てきますので、どうしても、余裕をもって患者様を長期的に入院処置させなければならないような状況があります。

 そのために大病院を受診して、逆にかなり気を害された患者様もいらっしゃるかと思います。むしろ良性疾患の患者様ほどその傾向があります。癌などの悪性疾患の場合は、それも仕方の無いことで、総合科のある大病院の方が患者様もメリットがあるでしょう。というのも、どんな癌も転移や浸潤をきたして全身病になる可能性があり、全身をくまなく検査しながら治療をしていく必要があるからです。従って、確かに大病院には大病院なりの利点があるわけです。

 しかし、転移したり浸潤したりすることのない良性疾患ではそこまでする必要はないし、前癌病変ぐらいで癌になることを予防するための治療だけであれば何も総合病院で入院して治療を受ける必要はありません。経済的な、納得のいく治療を受ければそれで十分です。 クリニックでは悪性か良性かを確実に見分ける技術や技量を持って、入院せずに治療できる疾患、また入院しても一泊程度で十分な疾患を最大限に扱い、患者様の利便性・経済性を追及することが大切だと考えています。

 このことがこれからの本当の医療分業です。当院では、良性疾患の治療と前癌病変の早期治療および悪性疾患の早期発見をコンセプトに皆様の検査治療に当たらせていただきます。